ヤマト運輸、15年連続で顧客満足１位！オーケー、コスモスは13年
新指標、おすすめ度・感動度も新たに公開 10業種86企業・ブランド調査
2023年度JCSI（日本版顧客満足度指数）第１回調査結果
株式会社日経リサーチが利用推進パートナーとなっている「JCSI（日本版顧客満足度指数）」の2023年度第１回調査（2023年5月実施）の結果が発表されました。
JCSIは日本最大級の顧客満足度調査で、今回は10業種（百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、飲食、カフェ、携帯電話、宅配便、証券、MVNO）の有力86企業・ブランド（ランキング対象は72）について測定しました。
今回は宅配便でヤマト運輸が15年連続、スーパーマーケットのオーケーとドラッグストアのディスカウントドラッグコスモスが13年連続で満足度1位に輝きました。
宅配便は今回もヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の3企業・ブランドの中で、ヤマトが圧倒的強さを見せて首位に輝きました。ただ、スコアは前回（2022年度）より低下しました。
スーパー（7企業・ブランド）は首位をキープした関東地盤のオーケーも、2位の業務スーパーもスコアをダウンさせていますが、ドラッグストア（7企業・ブランド）では1位のディスカウントドラッグコスモスも、2位のサンドラッグもスコアをアップさせています。
このほか小売業では、コンビニ（6企業・ブランド）で北海道を中心に展開するセイコーマートが8年連続で1位に輝きましたが、スコアは前回から2.7ポイントの大幅ダウンとなりました。2位には前回のセブン-イレブンに代わってデイリーヤマザキが浮上しましたが、首位との差は開いています。
百貨店（6企業・ブランド）では阪急百貨店が7年連続で1位となり、スコアもアップさせました。2位には三越が急浮上しましたが、1位との差は縮まっていません。
飲食（17企業・ブランド）ではサイゼリヤが3連覇を達成し、2位にはびっくりドンキーが入りました。サイゼリヤはサブカテゴリーのレストランチェーン(洋食)でも1位です。その他のサブカテゴリーは同(和食)が木曽路、ファストフード店(洋食)がモスバーガー、同(和食・中華)はリンガーハットがそれぞれ1位となりました。
カフェ（5企業・ブランド）は前回スターバックスに首位を奪われて2位に後退したコメダ珈琲店がトップに返り咲き、ミスタードーナツが2位に上昇しました。
携帯電話（9企業・ブランド）は大手3社のオンライン専用ブランドというサブカテゴリーで1位だったソフトバンク系のLINEMOが全体でもトップになり、2連覇を果たしました。スコアも前回より伸ばしています。2位はpovo、3位はahamoとオンライン専用ブランドが上位を占めました。大手キャリアのメインブランド・サブブランドではUQ mobileがトップでした。
証券（7企業・ブランド）はSBI証券が7年連続でトップになりましたが、前回よりスコアを落とし、2位の松井証券との差が縮まりました。今回もネット証券4社が上位を独占し、対面証券3社の中では大和証券が最高でした。
このほか、サービス業の中で注目を集める業種を対象にした特別調査を、格安の携帯事業者であるMVNO（仮想移動体通信事業者）について実施し、オプテージのmineoが2年連続でトップになりました。
また、今回から、推奨意向（おすすめ度）と、その企業・ブランドを利用した際にどの程度感動や驚くような経験をしたかを示す感動指標を新たに公開しました。
顧客満足のトップが両指標でも1位になる業種が多い中、感動指標ではスーパーマーケットでドン・キホーテ、宅配便で佐川急便がそれぞれ首位に選ばれました。また、飲食は推奨意向がびっくりドンキー、感動指標は木曽路がトップとなり、高評価が分散しました。
JCSIは米国ミシガン大学で開発された顧客満足度指数をベースに、経済産業省の支援のもと、日本生産性本部のサービス産業生産性協議会（SPRING）が開発した指数で、当社はJCSI開発当初から深く関与してきました。
各業種のランキングは日本生産性本部サービス産業生産性協議会(SPRING)のプレスリリースをご覧ください。
https://www.jpc-net.jp/research/detail/006495.html
当社はJCSIの利用推進パートナーとしてレポートなどを販売するだけでなく、JCSIをベースにしたカスタマイズ調査を企画・設計いたします。
