ECC、教育サービスで初の顧客満足度1位 帝国ホテルは16年連続、都道府県民共済は4年ぶり首位|2024年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第3回調査結果
ECC、教育サービスで初の顧客満足度1位
帝国ホテルは16年連続、都道府県民共済は4年ぶり首位
7業種84企業・ブランド調査 2024年度JCSI第3回調査結果
株式会社日経リサーチが利用推進パートナーとなっている「JCSI(日本版顧客満足度指数)」の2024年度第3回調査(2024年8~9月実施)の結果が発表されました。
JCSIは日本最大級の顧客満足度調査で、合計9つの指標について測定しています。昨年度からは経営目標に活用しやすい指標として、「顧客満足」に加え、新たに「推奨意向(おすすめ度)」と「感動指標」の結果も発表しています。今回は7業種(自動車販売店、シティホテル、ビジネスホテル、国内長距離交通、教育サービス、生命保険、損害保険)の有力84企業・ブランド(条件を満たしランキングの対象となったのは71)について調査しました。
今回は教育サービスでECCが初めて首位に立ち、生命保険で都道府県民共済が4年ぶりでトップに返り咲きました。一方、シティホテルで帝国ホテルが16年連続で首位に輝きました。また、ECCと帝国ホテル、自動車販売店のレクサス店は顧客満足、おすすめ度、感動指標の3冠に輝きました。以下、業種別に顧客満足を中心とした3指標のスコアを見ていきます。
7企業・ブランド(以下、「企業・ブランド」は「社」と表記)を調査した教育サービスは、昨年度より1社多い6社がランキング対象になり、ECCが初の顧客満足1位となりました。1.6ポイント差の2位には昨年度トップ3圏外だったスタディサプリが浮上、8年連続で1位だったヤマハは3位に後退しました。
生命保険は、共済組合(4社)と保険会社(11社、ランキング対象は9社)という2つのサブカテゴリーがありますが、都道府県民共済が2.5ポイントもスコアを伸ばし、昨年度1位のコープ共済をかわして4年ぶりに全体の首位になりました。保険会社で1位のオリックス生命は、全体では首位から5ポイント以上離れた4位にとどまりました。都道府県民共済はおすすめ度もトップでしたが、感動指標はコープ共済が首位を守りました。
損害保険は、18社の中から自動車保険系(11社、ランキング対象は9社)のソニー損保が昨年度よりスコアを1.9ポイント伸ばして、5年連続で首位になりました。2位には、昨年度に続いて住宅・火災保険系(7社)の都道府県民共済が入りましたが、首位との差は1.9ポイントから4.5ポイントに開きました。おすすめ度はソニー損保、感動指標はこくみん共済coop<全労災>が今年度もトップでした。
シティホテルは、東急ホテルが外れて7社が調査対象(ランキング対象は5社)となり、帝国ホテルが16年連続で1位になりました。2位にはランキング対象になったホテルオークラが入りました。1位と2位の差は、昨年度の3.1ポイントから1.2ポイントに縮まりました。
ビジネスホテルは、Superiorクラスの調査対象に東急REIホテルとマイステイズ・ホテル・グループが加わって6社となりましたが、ランキング対象は3社で変わらず。Standardクラスはスマイルホテルが外れ、調査・ランキング対象ともに5社となりました。全体では11社(ランキング対象8社)の中から、Superiorクラスでトップのドーミーインが5年連続1位になりました。同じSuperiorクラスのリッチモンドホテルがStandardクラス首位のスーパーホテルを抜いて2位に浮上しました。2位との差は、昨年度の2.8ポイントから1.3ポイントに縮まりました。ドーミーインは昨年度、おすすめ度と感動指標もトップでしたが、今年度、おすすめ度はリッチモンドホテルが首位に立っています。
自動車販売店は、昨年度8社が調査・ランキング対象となりましたが、今年度からラグジュアリー、国産大衆、輸入という3つのサブカテゴリーが設けられ、調査対象12社、ランキング対象10社に拡大しました。全体ではラグジュアリーで1位だったレクサス店が2位以下を5ポイント以上引き離して8年連続の首位に輝きました。ラグジュアリーは、他にメルセデス・ベンツ正規ディーラーとBMW正規ディーラーが調査・ランキング対象となり、それぞれ全体の2位と3位に入りました。国産大衆(調査対象は8社、ランキング対象7社)はスズキの正規販売店がトップで、全体でも同点3位になりました。輸入はフォルクスワーゲン正規ディーラーが調査対象でしたが、ランキングでは対象外となりました。
国内長距離交通は、調査対象14社(ランキング対象13社)の中から、国内航空(調査対象9社。ランキング対象8社)のスカイマークが3年連続でトップになりました。昨年度、同点で1位だったスターフライヤーは3位に後退し、ソラシドエアが2位に浮上しましたが、いずれも僅差です。スターフライヤーはおすすめ度がソラシドエアと同点1位、感動指標は単独1位でした。新幹線(調査・ランキング対象5社)は2年連続首位だった北陸新幹線が大きく順位を落とし、東北新幹線が1位になりましたが、全体では上位5位に入っていません。
JCSIは、米国ミシガン大学で開発された顧客満足度指数をベースに、経済産業省の支援のもと、日本生産性本部のサービス産業生産性協議会(SPRING)が開発した指数で、当社はJCSI開発当初から深く関与してきました。
各業種のランキングは日本生産性本部サービス産業生産性協議会(SPRING)のプレスリリースをご覧ください。
https://www.jpc-net.jp/research/detail/007091.html
当社はJCSIの利用推進パートナーとしてレポートなどを販売するだけでなく、JCSIをベースにしたカスタマイズ調査を企画・設計いたします。
- よく見られている人気記事
-
期待高まるAI、それでも8割の医療機関は未導入。理由は「費用対効果わからない」
記名か、匿名か。社員の本音を引き出す従業員コンプライアンス意識調査のコツ
何が違うか?成功する社名変更と失敗する社名変更 ー分かれ道はここにある|「ブランド戦略サーベイ」を読み解く
企業におけるコンプライアンスの重要性とは
企業ブランディングが必要な理由とは?企業ブランド向上に取り組むポイントや進め方を解説
- メルマガ登録
- 最新の調査レポート、コラム、セミナー情報をお届けします。 メルマガ登録はこちら
- メルマガ登録
- 最新の調査レポート、コラム、セミナー情報をお届けします。 メルマガ登録はこちら
- よく見られている人気記事
-
期待高まるAI、それでも8割の医療機関は未導入。理由は「費用対効果わからない」
記名か、匿名か。社員の本音を引き出す従業員コンプライアンス意識調査のコツ
何が違うか?成功する社名変更と失敗する社名変更 ー分かれ道はここにある|「ブランド戦略サーベイ」を読み解く
企業におけるコンプライアンスの重要性とは
企業ブランディングが必要な理由とは?企業ブランド向上に取り組むポイントや進め方を解説
- メルマガ登録
- 最新の調査レポート、コラム、セミナー情報をお届けします。 メルマガ登録はこちら
- メルマガ登録
- 最新の調査レポート、コラム、セミナー情報をお届けします。 メルマガ登録はこちら