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顧客満足、レクサス店とSBI証券が9年連続1位 3ブランドはおすすめ度・感動指標もトップ 2025年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第1回調査結果

顧客満足、自動車販売店でレクサス店が、証券でSBI証券がいずれも9年連続で満足度1位  

カフェでコメダ珈琲店、エンタテインメントで宝塚歌劇団がともに2年ぶりでトップに返り咲き 
2025年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第1回調査結果

株式会社日経リサーチが利用推進パートナーとなっている「JCSI(日本版顧客満足度指数)」の2025年度第1回調査(2025年4月実施)の結果が発表されました。

JCSIは日本最大級の顧客満足度調査で、合計9つの指標について測定しており、その中から、経営目標に活用しやすい指標として、「顧客満足」と「推奨意向(おすすめ度)」、「感動指標」の3つの調査結果を発表しています。今回は7業種(自動車販売店、飲食、カフェ、エンタテインメント、携帯電話、証券、MVNO)の有力71企業・ブランド(以下、社と表記。ランキング対象は60社)について各指標を測定しました。

今回は自動車販売店でレクサス店が、証券でSBI証券がいずれも9年連続で満足度1位を達成する一方、カフェでコメダ珈琲店が、エンタテインメントで宝塚歌劇団がともに2年ぶりでトップに返り咲きました。また、レクサス店とコメダ珈琲店、携帯電話のpovoは顧客満足、おすすめ度、感動指標の3冠に輝きました。

 

自動車販売店は昨年度からラグジュアリー、国産(昨年度の名称は「国産大衆」)、輸入という3つのサブカテゴリーが設けられました。今年度も昨年度と同じく調査対象12社、ランキング対象10社の中から、ラグジュアリーで顧客満足1位だったレクサス店が全体で9年連続の1位に輝きました。今年度も80ポイントを超える高得点で、2位以下との差はやや詰まりましたが、それでもまだ5ポイント近く離れています。ラグジュアリーは他にメルセデス・ベンツとBMWの正規ディーラーが調査・ランキング対象となり、前者が昨年度に続いて全体の2位に入りました。国産(調査対象は8社、ランキング対象は7社)はスズキの正規販売店がトップで、全体でも昨年度同様3位になりました。輸入はフォルクスワーゲン正規ディーラーが調査対象でしたが、ランキングでは今年度も対象外となりました。

 

飲食は昨年度までレストランチェーンの洋食と和食、ファストフード店の洋食と和食・中華という4つのサブカテゴリーに分かれていましたが、今年度からは洋食と和食・中華等という2つのカテゴリーに集約されました。カレーハウスCoCo壱番屋が加わって20社となった調査対象(ランキング対象18社)の中から、顧客満足1位には5年連続で洋食(調査対象10社、ランキング対象8社)のサイゼリヤが、80ポイント超えの高得点で選ばれました。2位はモスバーガー、3位はケンタッキーフライドチキンと洋食が上位を独占しました。和食・中華等(調査対象10社)で首位の木曽路は全体では5位でしたが、おすすめ度と感動指標では飲食全体のトップでした。

 

カフェ(調査対象7社、ランキング対象5社)の顧客満足は昨年度スターバックスに首位を奪われたコメダ珈琲店が2年ぶり4回目のトップに返り咲きました。2位はスターバックス、3位は昨年度同点2位だったドトールが入りましたが、どちらも2ポイント以上スコアを落としました。

 

エンタテインメントは7社(ランキング対象は5社)の中から、一連の不祥事に揺れ、昨年度3位以内に入れなかった宝塚歌劇団が、2年ぶり6回目の顧客満足1位を達成しました。昨年度1位の劇団四季は2ポイント以上スコアを落としたものの、80ポイントを超す高得点で2位、同2位の東京ディズニーリゾートが3位でした。

 

9社が対象となった携帯電話は大手3社のオンライン専用ブランドというサブカテゴリー(対象は3社)で顧客満足1位だったKDDI系のpovoが全体でも2連覇を果たしました。2位も昨年度に続き、同サブカテゴリー2位のLINEMOが入りましたが、スコアは2ポイント以上落としており、両者の差は4ポイント以上に広がりました。大手キャリアのメインブランド・サブブランド(対象は6社)でトップになった楽天モバイルが昨年度に続き全体の3位に入りました。

 

証券はauカブコム証券から今年2月に社名変更した三菱UFJeスマート証券が加わり、調査対象は10社、ランキング対象は同社を含む8社となりました。その中から、ネット証券(対象5社)1位のSBI証券が9年連続で顧客満足トップになりました。昨年度2位に上昇した楽天証券が今年度も2位でしたが、わずか0.6ポイントに縮まったスコア差は1.3ポイントに開きました。全体3位の松井証券がおすすめ度と感動指標で首位になりました。対面証券(調査対象5社、ランキング対象3社)では野村證券が顧客満足1位でしたが、ネット証券に対して各指標で大きく水をあけられています。

 

このほか、サービス業の中で注目を集める業種を対象にした特別調査を、格安の携帯事業者であるMVNO(仮想移動体通信事業者)について実施しました。調査対象6社(ランキング対象は5社)の中から、関西電力グループ系のmineoが4年連続で顧客満足トップになりました。ただし、2位にはIIJmioがわずか0.3ポイント差に接近しています。mineoは感動指標もトップでしたが、おすすめ度はイオンモバイルが首位になりました。

 

JCSIは米国ミシガン大学で開発された顧客満足度指数をベースに、経済産業省の支援のもと、日本生産性本部のサービス産業生産性協議会(SPRING)が開発した指数で、当社はJCSI開発当初から深く関与してきました。

各業種のランキングは日本生産性本部サービス産業生産性協議会(SPRING)のプレスリリースをご覧ください。

https://www.jpc-net.jp/research/detail/007390.html


当社はJCSIの利用推進パートナーとしてレポートなどを販売するだけでなく、JCSIをベースにしたカスタマイズ調査を企画・設計いたします。

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