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趣味にお金をかける人が集まる街とは?

東京で高級ブランド店と言えば銀座、アジアングルメなら新宿・新大久保など、街は様々なイメージを持たれています。では、実際に街を訪れるのはどんな人が多いのでしょうか。
日経リサーチが実施している「首都圏センサス」は、1都3県の消費者を普段の行動や意識に関する43の質問に基づき、「高級ブランド好き」「食へのこだわりがある」など14のライフスタイル・意識別に分類しています。今回のコラムは2020年11月に約13,000人を対象に実施した調査結果から、100人以上の来街者がいた商業エリアのランキングの一部をご紹介します。

特定のライフスタイル・意識を持つ人が多い街のランキング(%)

(1都3県平均を33.3%とした時の各来街者のスコア)

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ファッション・デザインにこだわりがある人が多い街は「日本橋・京橋」がトップでした。同エリアの来街者は日本橋三越本店、日本橋高島屋、銀座三越、大丸東京店など、エリア内・周辺エリアの百貨店を中心に利用していることが特徴です。日本橋・京橋来街者は食へのこだわりも2位に入っており、他エリアの来街者と比べても世帯年収が高く、身の回りのものにお金をかける人が多いようです。

食へのこだわりがあるトップ3は「東京駅・丸の内」「日本橋・京橋」「銀座・有楽町・日比谷」と、東京駅周辺の3エリアが占めました。老舗からニューカマーまで、幅広く揃うイメージがあります。
趣味のためなら贅沢をするのはアイドルの「秋葉原」、お笑いの「大宮」、演劇の「池袋」と、サブカルチャー関連で知られた街が上位に並びました。4位に入った「銀座・有楽町・日比谷」の来街者がファッションや食とあわせて趣味にも幅広くお金を使うのに対し、上位3エリアの来街者は趣味の領域を中心にお金や時間をかける特徴があるようです。

家族と一緒に外出したり、過ごしたりする時間をできるだけ多く取りたいという、ファミリーを大切にする意識が強い人が多い街のトップは「北千住・綾瀬」でした。大きな駅ビルや庶民的な商店街があり、子育て中のファミリーも多く住んでいると言われます。また、「二子玉川」「みなとみらい」「立川」といった自身の居住エリアに近く、大きな商業施設が揃うエリアも上位に入りました。

皆さんのイメージと比べていかがでしたか?テレワークの定着で、郊外へ移住する動きも強まっているようですが、今後、街の開発や来街者がどのように変化していくか、引き続き注目していきます。

首都圏センサス 商業エリア調査
調査対象 全国16歳以上の一般男女個人
調査主体 株式会社日経リサーチ
調査時期 2020年11月13日~24日
回答者数 13,195人
※回答者数は分析時に人口構成比にてウェイトバック集計を実施
※ランキングは1都3県の155の商業エリアのうち、直近3カ月以内にレジャーやショッピング目的で100人以上が利用したエリアを対象とした

(ソリューション本部デジタルマーケティング部 菅野裕美)

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