子育てしやすい鉄道路線、トップはつくばエクスプレス ~首都圏の鉄道沿線イメージランキング~東急・京王は複数路線がランクイン 3万人調査の「施設と駅のセンサス」駅編の最新調査結果より
2024年度の「施設と駅のセンサス」駅編の第1回調査(6月実施)において、新しく追加聴取した「路線のイメージ」の中から、注目の項目をピックアップしてご紹介します。調査対象者には6月上旬に利用した路線について、「おしゃれな」や「魅力的な店が多い」など、21項目から複数選択で路線のイメージを聴取しました。
「子育てしやすそう」な首都圏主要路線ランキング
順位 | 路線 |
1 | つくばエクスプレス |
2 | 東急田園都市線 |
3 | 東急大井町線 |
4 | 京王相模原線 |
5 | 西武池袋線 |
6 | 京王京王線 |
7 | 多摩都市モノレール線 |
8 | 横浜市営地下鉄ブルーライン |
9 | 小田急小田原線 |
10 | 京王井の頭線 |
今回は「子育てしやすそう」を選択した人の割合が高かった上位10路線のランキングを見ていきます。トップのつくばエクスプレスは都心へのアクセスの便利さや、周辺地域と比べた地価の安さを背景に、子育て世代の人気を集めています。2040年の推計人口を2013年と比べた増加率で、全国2位の流山市、同4位のつくばみらい市を沿線に抱え(注)、「将来性がある」「これから発達しそう」なイメージでもトップとなっています。
(注)「つくばエクスプレス沿線、子育て世代呼ぶ 40年人口増」日経電子版、2024年1月19日
また、複数路線がランクインした東急電鉄と京王電鉄は子供の運賃に関するキャンペーンを実施しています。東急電鉄は土休日に1日乗り降りし放題の「東急線キッズパス」を今春から販売しており、京王電鉄は登録済みPASMOで乗車した子供に、小児運賃の50%分の京王トレインポイントを還元するサービスを昨年10月に始めました。
このほか、小田急電鉄も小児IC運賃を一律50円としているほか、「小田急の子育て応援車」を運用しています。ランキングは私鉄各社の子育て世代支援策が、利用者に評価されていることを反映しているといえるでしょう。
この10路線は「子育てしやすそう」以外にも、「子供の教育に良い」「落ち着いている」「治安が良い」といったイメージが共通して選択されており、沿線に安心して住めることが子育てのしやすさにおいて重視されているといえそうです。
「施設と駅のセンサス」駅編の最新版では、このほか「魅力的な店が多い」「住んでみたい」など豊富なイメージ項目を生活者に聴取しています。路線ごとの数値だけでなく、性別や年代、興味関心ごと、家族構成といった属性別に細かくセグメント分けした分析も可能です。各駅の曜日ごとの利用状況や利用目的も過去3年分のデータを時系列で比較できます。
「施設と駅のセンサス」駅編
首都圏の生活者を対象とした、駅の利用実態や属性に関する調査です。毎年6月と10月に実施し、それぞれ約3万人に主要343駅についてご回答いただいています。今年も10月に今回と同規模で2回目の調査を実施し、合計6万人分のデータを10月以降に、まとめてリリースする予定です。
ソリューション本部リサーチサイエンス部 前之園和喜
- よく見られている人気記事
-
期待高まるAI、それでも8割の医療機関は未導入。理由は「費用対効果わからない」
記名か、匿名か。社員の本音を引き出す従業員コンプライアンス意識調査のコツ
企業におけるコンプライアンスの重要性とは
何が違うか?成功する社名変更と失敗する社名変更 ー分かれ道はここにある|「ブランド戦略サーベイ」を読み解く
企業ブランディングが必要な理由とは?企業ブランド向上に取り組むポイントや進め方を解説
- メルマガ登録
- 最新の調査レポート、コラム、セミナー情報をお届けします。 メルマガ登録はこちら
- メルマガ登録
- 最新の調査レポート、コラム、セミナー情報をお届けします。 メルマガ登録はこちら
- よく見られている人気記事
-
期待高まるAI、それでも8割の医療機関は未導入。理由は「費用対効果わからない」
記名か、匿名か。社員の本音を引き出す従業員コンプライアンス意識調査のコツ
企業におけるコンプライアンスの重要性とは
何が違うか?成功する社名変更と失敗する社名変更 ー分かれ道はここにある|「ブランド戦略サーベイ」を読み解く
企業ブランディングが必要な理由とは?企業ブランド向上に取り組むポイントや進め方を解説
- メルマガ登録
- 最新の調査レポート、コラム、セミナー情報をお届けします。 メルマガ登録はこちら
- メルマガ登録
- 最新の調査レポート、コラム、セミナー情報をお届けします。 メルマガ登録はこちら