回帰係数
回帰係数とは回帰分析モデルにおける、傾きを示す係数で、重み(weight)と呼ばれることもある。回帰分析モデル
y = b1 x1 + e
におけるb1が回帰係数である。幾何学的には直線の傾きに相当する。単回帰分析モデルの場合は、特に単回帰係数という。
重回帰分析モデルの回帰係数は、偏回帰係数という。偏(partial)という意味は、他の説明変数の影響を除外した場合の当該変数の重み、という意味である。
単回帰分析でも重回帰分析でも、変数が標準化されている場合の係数を標準(化)回帰係数のように、「標準」をつける場合があり、標準化されていない場合の回帰係数と区別する。
なお、回帰係数は回帰モデルの一般的な呼称である。因子分析モデルも回帰モデルの一種であるので、因子負荷と呼ばれている係数は、回帰係数でもある。
単回帰分析の場合、標準化回帰係数は相関係数と同値である。重回帰分析の場合は、説明変数が互いに無相関でない限り、標準化された偏回帰係数と単相関係数は一致しない。符号が変わることもある。